住宅ローンの借り換えを長期固定金利にする場合

どんな形で住宅ローンの借り換えを行うかは、個別のケースによります。どのような借り換えがその家に適しているかは、家庭ごとのライフステージや将来図に応じて差があります。借り換えに当たって、以下の内容に該当する人は固定金利による住宅ローンを検討してみるべきかもしれません。世帯収入に今までもこれからも大きな変化がなく、支出も一定である家庭は、明瞭な返済計画を立てるためにも固定金利がいいかもしれません。貯蓄を増やして一気に返済を済ませるつもりのない人にも、固定金利はおすすめです。今現在、あるいは近い将来に独立や転職を考えている人は安定した返済計画にしておくべきかもしれません。金利変動リスクを抑え返済までの道のりを明確化しておくことは、将来に不安定要素がある人や堅実な将来設計を作りたい人に向いています。最初は住宅ローンの返済額が多くて将来少なくするプランにしたほうがいい人は、将来収入が減る可能性のある人です。今は共働きでも子供ができたら奥さんは仕事をやめる予定があるとか、転職を考えている場合などです。将来支出が増える予定がある人、例えば子供の教育費が増える予定のある人や子供が増える予定の人も住宅ローン返済額が減少するプランがおすすめです。このような人は住宅ローンを金利変動の少ない固定金利型で長期返済プランにしてさらに繰り上げ返済を行うか、固定金利型と家計に余裕の持てる時期まで(例えば子供の手が離れて妻が働きに出られる)の10年固定とのミックスプランを組むかのどちかが借り換えの効果が得られるプランだといえます。このように長期固定金利への住宅ローン借り換えは安定と将来の計画がたてやすい点にあるといえるでしょう。